失効したドメインを再取得してドメインが新たな歴史が作られる時に検索エンジンは過去のバックリンクを無視する、と、各サイト、ブログでの評価が見受けられる。
しかし本当に無視しているのだろうか?
実際に使ってみたところ、100%無視している訳では無い事が分かる。
確かに期限切れドメインを使って新規にWebサイトを立ち上げて、バックリンク確認(link:http://wwww.〜)していくと日を追う毎に数が減り、過去のバックリンクは見あたらなくなる。しかしこれは我々人間がコマンドの入力結果のページを目で見て判断したに過ぎない。「無視」かもしれないし、「省略表示」かもしれない。
Googleエンジニアも期限切れドメインの恩恵は受けないと述べていたが、もし、期限切れドメインが100%恩恵を受けないとすれば下記のような挙動は見られないのでは無いだろうか?
・新たにリンク、トラフィックを得ていないのに、いきなりページランクが付く場合がある。
・新たにリンク、トラフィックを得ていないのに、素早くインデックスされる。
加えてlink:コマンドの限界についてもMatt Cutts氏は述べている。
www.mattcutts.com/blog/google-provides-backlink-tool-for-site-owners/
The link: command has always returned a small fraction of the backlinks that Google knows about, mainly for historical reasons (e.g. limited disk space on the machines that served up “link:” data).
「linkコマンドで表示されたurlは一部」
一部は本当に無効化されているかもしれないが、少なくとも短期的(数ヶ月スパン)に見て「過去のバックリンクが100%無視されて使い物にならない」という答えには疑問符がついてしまう。
企業、または個人から期限切れドメインを購入する場合、
HTTPステータス・コードがNot Found 404になっている物のほうが良い(特に検証する場合は)。
もちろん、既にSEO対策がなされている場合や、コンテンツが作り込まれていて事業譲渡に匹敵する物に仕上がっていれば言うことはないが、それだと1件ン十万円レベルになってしまう場合もある。
Not Found 404のまま(つまり再取得して一度も何もアップロードしていない)であれば、検索エンジンは期限切れドメインは過去のバックリンクを教えてくれる。
しかし、
仮のコンテンツをアップロードして検索エンジンがインデックスすると、時間の経過や・新規に期限切れドメインへバックリンクを追加していく事により、過去のバックリンクの過半数、或いは全てを見えなくしてしまう事がある。
そうなると、ドメイン購入者側から見れば該当ドメインに対する判断材料が減る、という事になる。
寝かしドメインというのは、新規に取得したドメインを運用する前に準備運動させるような事を指し、検索エンジンのドメインエイジフィルター(新規ドメインに対する上位表示制限)とやらを回避するのが目的だ。
期限切れドメインだとその準備運動自体が不要なので、短期間のうちに第三者へ譲渡する予定であばわざわざ過去のリンクを見えなくする事はしなくてOKだ。
下記の画像は過去のサイト更新履歴を知ることが出来る米国のサイト(通称WB)。どちらも1990年代にサイトが開設されており、とても古いドメインだと言える。
しかしながら、WBへ最初にキャッシュされたのが1998年と1999年(つまり1年差)とで何処までSEO的な効果が出るか?と言われても、バックリンクの状態まで同一のドメインを持ってきて検証する事自体が難しすぎるので、ちょっと答えが出せない。
人間的な感覚で言えば、WBで確認が可能な1996年からのドメインについて「別の希少価値」が見出せる。ゲーム、食玩、でいう「レア」「レアアイテム」と同じような感覚だ。ラメ入りのキラキラと光るシールやカードも、皆一度は目にしたことがあるだろう。
実際問題、1996年から2007年の全てでWBキャッシュが確認され、バックリンクもそこそこ残っているようなドメインは、失効したドメイン10,000個に1個とかいうレベルなので、ある種のコレクション要素を秘めている。もっとも検索エンジンが、そのレアドメインに評価を付けるかどうかは別の話になるのだが、単にコレクション要素として捉えてしまうのはまだ早いと思う。

